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fiend Side Story -瑠鬼-

fiend Side Story -瑠鬼- 「いい子にしてね」かつて"母"と呼んでいた人は、そう言うと大きな荷物を手に家を後にした。鈍い音を立てて閉まる扉。そういえばいつ帰ってくるのだろう?早く帰ってくれると嬉しい。ここにいたってする事もなし、リビングへ向かい…

fiend Side Story -空華-

気が付いたら、足元がびっしょり濡れていた。 そういえば、酷く耐え難い臭いがしていた気もする。 とにかくこれを、弟には見せちゃいけないと、そう思った。 それ以外の事は、よく覚えていない。 fiend Side Story -空華- 「くーや!くうやったら!おーきー…

fiend 第6章 後編 -下-

今日は筆が進む。ハッピーエンドが似合うだろうか、それともバッドエンドで終わらせた方が良いだろうか?まだまだ先の結末に思いを巡らせ、今日も物語を紡いでいく。私だけの fiend 第6章 後編 -下—「そこにいて、連れてくるわ。」 辿り着いたのは、どこに…

fiend 第6章 後編-上-

私はあの時、何と声をかけてあげられただろう。私はあの時、どうするべきだったんだろう。私はもう、戻れない。 fiend 第6章 後編-上-息が苦しかった。 呼吸の仕方を忘れたみたいに、上手く吸えなくて。 正直な話、最初は何が起こったのか分からなかった。…

fiend 第6章 中編

「私…私ね、るーくんのこと…」 fiend 第6章 中編砂埃が目を眩ませる。 今日はいつにも増して気分が乗らない。 そのせいか、両手に握った拳銃もずっと重く感じる。 空華や空夜と戦っている時って…こんなに気怠かったかな。 暗闇の中、冷えた空気を裂いて走る…

fiend 第6章 前半

こんなこんな気持ちに気づいちゃいけないんだでもきっとこの先私が取る行動なんかも 全部 fiend 第6章 前半家からあまり遠くもないこぢんまりとしたカフェで、水色の彼女と、ごく日常的な日曜日を過ごしていた。 この前出された宿題がー…とか、つい最近でき…

fiend 第5章 日常

「fiendって…なんだか分かりますか?」fiend 第5章「えふ、あい、いー、えぬ、でぃー?それって何?英単語?」 水色の少女は緑色の少女の質問に質問で投げ返す。 「そうかな、と思って一応調べてはみたのですが辞書にもネットにもそんな単語存在しないんです…

fiend 第四章 後半

「はぁ…」 一人きりで歩く夜の帰り道。 吐息が真っ白に染まった。 fiend 第4章 後半金属の取っ手は冷たくて、生徒会室の中も十分に冷えていた。 入るなりストーブをつけて、しばらく部屋が温まるまでストーブの前で暖を取る。 ようやく温まったところで書記…

fiend 第四章 前半

いいなぁと、嫉妬の眼差しが、向けている私ですら…イライラして。fiend 第4章 前半「真希ちゃーん帰ろー」 眩しいほどの笑顔でこちらに歩み寄ってくる彼女の名は水流静鬼。 生徒会という同じ組織で共に働き半年以上はたった。 季節はもう冬に変わり、寒い日…

fiend 第三章 後半

「生徒会副会長就任決定おめでとー!」 別にクラッカーがなったりとかそういうわけではないが代わりに赤髪の友人から要らない歓声をいただきました。とりあえずほとほとって感じで 「うう…ありがとう…。」fiend 第三章 後半さて、と。 とりあえず今日からさ…

fiend 第三章 前半

「ちょっまってってばー!」 水色の長い髪を揺らしながら、その少女は走ってきた。「はやくしろってー」 少女のことはお構いなしにちょっと伸びた赤髪を後ろで二つに結ったツインテールの少女は言った。 「よろしくお願いします」と呟いて、校門に頭を下げる…

fiend 中学編終了

fiend 中学校編終了

fiend side story -真希-

例えば私をいじめる同級生も例えば私を妬むお姉ちゃんも例えば私に期待を押し付ける両親も例えば…例えばこんな世界が 消えてしまったならfiend side story -Maki-「真希はやればできる子なんだから」って、いつも言われた。 その期待に応えようって、必死に…

fiend side story -静鬼-

「せんせーしずきちゃんがぁー」 違うの だって だって…fiend side story -Shizuki-昔から、喧嘩が大好きで、賭け事が大好きで、勝負が大好きだった。 負けず嫌いで男勝り、見かけは女の子っぽいのに中身が残念っていわれることは多くあって、でもそれなりに…

fiend 第二章 後半

「んーそうだなぁ…もっと細かいとこまで考えたいよねぇ…あ、ねえねえなんか加えたい**とかある?」彼女は今日も鉛筆を走らせる 第二章 後半 「冬服ほしい」 水流静鬼本日の第一声である。 「は?冬服?きてるじゃん?」 冬服の制服の袖口をひらひらさせて…

fiend 第二章 前半

「一人…か。ひょーしぬけだなぁ。つまんねーのー。」 黄色い髪が風になびいた。第二章 前半「…か。…いさ…。らい…か。」 遠くから声が聞こえる。 「ら・い・さ・か・くん!?」 その瞬間彼の頭に激痛が走った。 「いったぁっぁあぁぁぁあ!?」 彼…雷坂瑠鬼が…

fiend 第一章 後半

* 「水流静鬼です。特技は剣道…かな?よろしくお願いします。」 にこやかに微笑む彼女に瞬時に心を掴まれた男子は少なくないであろう。 静鬼をちらちらみながらこっそり会話をしている男子をみて、あーガキっぽいと思ったのはいうまでもなく炎華姫鬼である…

fiend 第一章 前編

それは例えば朝のあいさつが「おはよう」みたいに。 気付けば知っていて、それが普通で、いつ覚えたかなんて言えないくらいの常識。 この世界で行われているゲームを。 私は知っていた。 第一章 世界の仕組み 窓を開けると少し冷たい風が肌にあたって気持ち…

ープロローグー

憧れたことありませんか 世界を守る“ヒーロー”に 大勢の人々の憧れは現実に 三は戦うために 一は守るために 二は終わらせるために 少年少女は戦う 世界をかけて fiend