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fiend 第二章 前半

「一人…か。ひょーしぬけだなぁ。つまんねーのー。」
黄色い髪が風になびいた。

第二章 前半

「…か。…いさ…。らい…か。」
遠くから声が聞こえる。
「ら・い・さ・か・くん!?」
その瞬間彼の頭に激痛が走った。
「いったぁっぁあぁぁぁあ!?」
彼…雷坂瑠鬼が顔をあげると笑顔と教科書をもった数学の斎藤がいた。
「私の授業がつまらないのなら荷物をまとめて帰っていいぞ雷坂。」
「え、まじですか。それじゃさようなr「嘘に決まってんだろ。」
「うう…すいませんっしたぁ…」
気のない謝罪をしてからもちかけたバッグを手すりに戻す。
叱られたあとに彼が考えるのは、数学の教科書なのになぜここまでの激痛を自身に与えることができたのだろうかという至極どうでもいいことであった。

そして彼もまた思う。

(ああ…戦いてぇ。)

「きいてよきいてよ姫鬼ちゃんっ!」
授業終わりにハイテンションな静鬼がはなしかけてくる。
「…なに。テンションたかいね。」
「昨日の帰りにねっ黄色い髪のかわいい男の子みつけたのー!」
「…仮にも男にかわいいってかわいそうだぞ。…ふむ…でも、黄色ってことは私達みたく先生になんか言われてそうだな、かわいそ」
真っ赤な髪をもつ姫鬼は染めてる染めてないで先生と話し合い…とはいっても口喧嘩みたいなものをしたという過去がある。
それは水色の髪をもつ静鬼も決して例外ではなかった。
「あの時は先生しつこかったから怒っちゃうとこだったー」
にこやかに殺気を放つ静鬼を腐ったものでも見るような目で直視していた姫鬼であった。

「はぁはぁ…やっぱ、空華ちゃん…つよ…ははっ」
綺麗な高音が楽しそうに呟く。
「でも、それがいい」
剣を構え直す。

時は夜。
近くにあったご都合主義の廃屋で彼女たちは戦っていた。
それでも呼吸を乱しているのは姫鬼と静鬼のみだった。

「ほらほら、私を殺すんでしょう?やってみなさいよ。」
残虐な笑みを浮かべて空華はただただ攻撃をよけていた。

「おちょくん…ないでよっ」
地面を力の限り蹴って空華の元へ走る。
「ねっ!」
構えた剣を真下に振り下ろすも彼女の風は剣の軌道をずらしていく。
その間に姫鬼が後ろから弾丸を打ち込んでいく。
それの繰り返し…

そしてまた何十回目であろうか姫鬼が弾丸を撃ち込んだその時姫鬼の背後から人が飛んできた。
それに気付いた姫鬼は無論横によけた。

人は地面に3回転ほどしてダイナミックなこんにちわをした。

「ったた…いってぇ」

姫鬼と静鬼と空華がみつめる一点の中で人はやがて立ち上がり服のほこりをはらいながらそういった。

しばらくじっとみつめていると静鬼が唐突に
「あ」
「…ん、あ、えっとー…よお!俺雷坂瑠鬼。お前らなにしてんの?」
姫鬼が心の中できいてねぇしとつっこんだことは言うまでもない。
「こんばんはー私水流静鬼。君、昨日何もないところで躓いてたひとだよね!?」
「え、なんでしってんの?超能力?すげぇな…」
そんなマジトーンでいわないでくれと次いでツッコミ続ける。
無論心の中で。
「みてたのー。ところでえっと…雷坂瑠鬼くんのきは鬼ってかく?」
彼の格好、ボーダーが荒く印刷されたYシャツの上に黒のベスト。真っ黒な手袋に真っ黒な短パン、極めつけは手に握られたステッキだ。
全体が透明感があり、ほんのりと黄色で彩られている。
そして夜遅くにこんなところにいる彼は常人ではない。
そして自己紹介に“らいさかるき”ときたものだ。
静鬼は質問せずにはいられなかった。

「ああ、そうそう!すげぇなそんなことまでわかるのかぁ」
「やっぱりかぁーだと思ったのーあははっ」

どことなく噛み合ってるような合っていないような会話が廃屋に響く。
そんな中、小さな小さな音が遠くから聞こえてきた。
小さな音は徐々に大きくなってこちらへ向かってきた。
「…どこいったぁぁぁっぁああ」
黒い上着を着たアホ毛の生えた少年が真っ黒な鎌を構えながらこちらに走って「うるっせぇよ!!!!!!!!!!!!!!!!」姫鬼に蹴られた。

「あーあーもう…なにやってるのよ空夜」
それまで傍観を決め込んでいた空華が溜息をついた。
「何、こいつ知り合い?…つかアホ毛wwwww」
姫鬼は問いかけつつ爆笑する。
「双子の弟よ。…はぁ仕方ないわね。今日はもう帰るわ。次は殺せるといいわね。」
面倒になったのか空華は空夜を引っ張り起こそうとする

…が、空夜はある方向を向いたまま石のように固まっていた。
「…なにやってんの?いくわy「…キレイ。」
「は?」
空夜は同じ方向を同じ場所を同じ人物を-----水流静鬼をみながらそういった。

「こんにちわ!俺闇風空夜っていいます!いやぁ…とても綺麗ですね。お名前を伺ってもよろs「くどいてんじゃねぇぇぇえっぇぇっぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」
今度は姫鬼に鳩尾を蹴られ空華に首を絞められた。

「誰?死ぬ?」
静鬼はにっこり笑ってそういった。


第二章 前半 終

閲覧ありがとうございます。
DSを無事蘇生させたちびみみでございます。
投稿ペースが安定していなくてすみません。
それではそれでは。