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fiend 第5章 日常

「fiendって…なんだか分かりますか?」

fiend 第5章

「えふ、あい、いー、えぬ、でぃー?それって何?英単語?」
水色の少女は緑色の少女の質問に質問で投げ返す。
「そうかな、と思って一応調べてはみたのですが辞書にもネットにもそんな単語存在しないんです…。」
真鬼はため息をつきながら首を傾げた。
話を聞いていた赤色の少女も口を開いた。
「ていうか、それどこで聞いたんだ?ただのスペルミスじゃねえの?」
少しためらった後、真鬼は声のトーンをわずかに落として話し始めた。
「このゲームに参加した時…目の前に参加しますか…って文字が見えて…それで参加するって言ったとき一瞬映って…だから一体何なんだろうって思って。」
低い声で姫鬼が返答した。
「本当に…スペルミスじゃないんだな…?」
「はい…絶対に。」
「そっか…。」
「おいおいおいおいおい!!何言ってんだよお前ら!」
少し流れた重たい空気を、黄色い男がきれいに破った。
「何だよ、うるっせえな瑠鬼。」
「お前ら馬鹿じゃねえの?お前それfindだろ???意味は見つける!ったく、そんなのもわかんねーのかよ~。」
「それfiendじゃなくてfind。馬鹿じゃないですか雷坂さん。」
真鬼の一言にとどめを刺され、馬鹿の代表雷坂瑠鬼はあっけなく散った。
姫鬼の「勉強しろ馬鹿」と、静鬼の「るーくんだめだね~そんなんじゃまた赤点とっちゃうよ~」の言葉に追い打ちをかけられ精神状態はズタボロだ。
まあ、結局は姫鬼の「気にしなくていいんじゃねえの?」という一言でまとまった。

そして姫鬼といえば、ちょっとこんなお話。


「武器ねえ…私は水蒸気とか水をかき集めて凝縮凝固させて剣に変えて使ってるよ~。」
「ということはほかの形状にも変えられるんですか?」
あの日見た静鬼の剣はどこから持ってきたのか疑問で仕方がなかった真鬼の質問であった。
そしてそれは静鬼のそれだけではなく。
「姫鬼さ…姫鬼の銃は…?」
姫鬼は少し目を泳がせながら答えた。
「あ、ああ…あれは…普通のおもちゃの銃…に火を固形に凝縮して作った弾丸を込めてうってるかな…。」
めずらしく動揺している姫鬼をみて、真鬼は違和感を覚えた。
「…本当ですか?」
「ああ…もちろん。」
「…おもちゃの銃なんかがそんな弾丸の発砲に耐えきれるのでしょうか…?一発で銃本体が壊れるのでは?」
「うっ…。」
姫鬼は目をそらす。
「何を隠しているんですか…?」
「あーあの…その…。」
「お兄さんが姫鬼ちゃん用にカスタマイズしてくれたんだよね~?」
「なっ!」
突然水色の声が入ってきたうえ真実を暴露された姫鬼は驚きを隠せない。
そして真鬼も。
「姫鬼さ…姫鬼ってお兄さんがいたんですか!?初耳です…どんな方なんですか?」
「あーいやーなんかあれはただの銃マニアっていうか…みせられたもんじゃないっていうか…。」
口を濁すような話し方ばかり。
「一人の人間のために専用の銃をカスタマイズなんて…すごいですね…ん???」
一人感嘆していると、あることに気が付いた。
「それってあのもしかしてもしかすると銃刀法違は…」
「いうな真鬼!それは…それはいっちゃあいけない…禁句ワードだ考えちゃいけない分かったかわかったら口を閉じろ私は何も知らない何も聞いてない。いいかわかったなよし今から忘れろさっきのことは忘れろついでに私に兄貴がいたことなんて記憶から抹消しろ理解したな?わかったな?言ったからな???」
「ははははっははいわかりましたわかりましたから落ち着いてください姫鬼!」
迫りくる姫鬼の顔面が今にもぶつかりそうな勢いで、真鬼も真鬼とて焦りで目が回る。
静鬼は隣で笑いながら写真をとって…。
「いやいやいやいやいやいや!!いや!?なんで??なんで写真撮ってるんですか????」
「あはははー愉快だなーと思ってさ。」
「愉快って愉快じゃないっていうかなんて言うか姫鬼とりあえず顔怖いから落ち着いてくださいー!!」




これは、私たちの、まだ幸せだったころの小さなお話。
歯車は少しずつ動いている。
少しずつ、少しずつ。
そしていつの間にか訪れる。
切り取った世界も戻らない。






第5章 完




あとがき
長いこと放置に放置を重ねて放置をこじらせていましたfiend本編です。
もうたるすぎてすごい適当なことになっているんですけど学校とか部活とか勉強とかいろいろ忙しくてもうぎゃーwwってな感じです。
次回の更新はいつになることやら。
閲覧ありがとうございました。


To be continued.....?